木下玲子氏(4.0)

第一三共株式会社の社外取締役の木下玲子氏を評価します。日本興業銀行(現みずほFG)を起点に、リーマン・ブラザーズ証券・東京スター銀行・SBIグループ要職を経て、2006年にアドミラルキャピタル株式会社を創業した金融プロフェッショナルです。日本のDIPファイナンス市場の開拓者として知られ、2025年より第一三共の社外取締役に就任しています。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ) 勤務

確認済み成果

  • 国内大手興業銀行にて企業審査・融資・リスク管理業務に従事。大企業向け法人金融の実務基盤を形成。
  • 後のキャリアに一貫するクレジット・リスク分析と投融資判断の専門性はここで培われた。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 3(金融キャリアの出発点として堅固な基盤を形成した期間)

リーマン・ブラザーズ証券 ヴァイスプレジデント

確認済み成果

  • 米系大手投資銀行でのヴァイスプレジデントとして、ストラクチャードファイナンス・クレジット商品等のグローバル金融手法を習得。
  • 外資系投資銀行の高度なリスク管理・金融商品組成の実務を経験し、後の独立系ファンド経営に活かされる専門知識を蓄積。

検証済み不祥事

該当なし(2008年のリーマン・ブラザーズ破綻は市場全体の問題であり、木下氏個人の問題ではない)。

ポジション評価: 4(グローバル投資銀行でのVP経験でストラクチャードファイナンスの高度な専門性を獲得)

SBIホールディングス株式会社 取締役執行役員常務 等(SBIグループ要職)

確認済み成果

  • SBIグループにて取締役執行役員常務として事業戦略・投資管理を担当。インターネット金融・ベンチャーキャピタル分野のグループ成長期に幹部として参画。
  • SBIキャピタル等のファンド運営を通じ、中堅・中小企業への投資実務と企業再生のハンズオン支援で実績を積んだ。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(インターネット金融の成長期にSBIグループの上席幹部として投資・事業拡大に貢献)

アドミラルキャピタル株式会社(旧SBIキャピタルソリューションズ) 代表取締役社長(2006年〜現在)

確認済み成果

  • 2006年に独立系投資ファンドを創業し、代表取締役社長として約20年にわたり企業を経営。日本における民事再生手続申立企業等へのDIPファイナンス(Debtor-In-Possession Finance)市場を開拓し、同分野のパイオニアとして業界に定着。
  • 「ハンズオン型」の投資・経営支援手法を実践し、投資先企業に自ら経営幹部として入り込み黒字化・再生を実現するモデルを確立。
  • 消費者金融・信販企業の代表取締役も歴任(東日本信販・ユニーファイナンス等)し、金融サービスの多角的な経営実績を蓄積。
  • 著書『動産・売掛金担保融資の金融道』を出版するなど、金融実務の体系的な知識を業界に発信。

検証済み不祥事

該当なし。約20年の独立経営において行政処分・第三者委員会案件・重大訴訟の記録は確認されていない。

ポジション評価: 4(日本のDIPファイナンス市場の開拓者として独立経営20年。複数事業会社の社長も歴任した稀有な実業家)

第一三共株式会社 社外取締役(2025年6月〜現在)

確認済み成果

  • 国内大手製薬企業の社外取締役として、金融・投資・企業再生の専門的知見を提供。第一三共のグローバル戦略・財務規律・ガバナンス強化への助言役を担う。
  • クスリのアオキホールディングス・ヘリオステクノホールディングなど異業種企業の社外役員経験も活かし、多角的な視点から製薬企業の経営を監督。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(就任間もないが、製薬大手のファイナンス・ガバナンスに貢献できる専門性の高さが評価される)

総合評価

総合スコア: 4.0/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.2): 興業銀行→リーマン→SBI→独立創業という一貫した金融キャリアの積み上げと、DIPファイナンス市場の開拓・ハンズオン型企業再生という独自性ある実績が際立つ。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 独立経営20年を含む全キャリアで行政処分・不祥事の記録なし。金融という高度に規制された業界での長期経営でクリーンな記録を維持している点は高評価。
  • 組織影響力(3.5): 独立系ファンド経営のため社会的知名度は相対的に低いが、金融界での専門的影響力は確かなもの。製薬業界への知見はこれから蓄積段階。

分析手法補足

  • 第一三共株式会社 有価証券報告書(2024年度)
  • 第一三共株式会社 株主総会招集通知(2025年)
  • アドミラルキャピタル株式会社 公式サイト(代表プロフィール)
  • IRBank 役員情報データベース
  • 各種報道(金融財政事情・日経新聞)

木下玲子氏は、日本興業銀行・リーマン・ブラザーズ・SBIグループという金融界の第一線を渡り歩き、2006年に独立してアドミラルキャピタルを創業した本格的な金融プロフェッショナルです。DIPファイナンス(民事再生手続中の企業への融資)という高度な金融手法を日本市場に定着させたパイオニアとして業界内の評価は高く、「ハンズオン型」の企業再生実績も豊富です。約20年の独立経営でコンプライアンス面のキャリアは完全にクリーンであり、2025年からの第一三共社外取締役では、その財務・ガバナンスの専門性が製薬大手の経営強化に活かされることが期待されます。

定塚由美子氏(3.5)

双日株式会社の社外取締役の定塚由美子氏を評価します。1984年に労働省(現・厚生労働省)に入省し、社会・援護局長、大臣官房長(女性初)、人材開発統括官と厚生労働行政の中枢を歩んだ官僚出身者です。退官後は東急不動産HD・清水建設・双日の社外取締役、および公益財団法人21世紀職業財団会長を務めています。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

厚生労働省 社会・援護局長(2016年〜2018年)

確認済み成果

  • 生活保護・社会福祉・戦没者援護などを所管する社会・援護局を統括。福祉行政の大局的な運営を担った。
  • 生活困窮者自立支援制度の定着・拡充や、社会的養護の充実策の実施を推進。
  • 入省以来、雇用均等・両立支援行政を通じて女性活躍推進施策の立案に関与してきた実績を局長職に活かした。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(厚労省の主要局を統括し、社会保障政策の安定的な運営に貢献)

厚生労働省 大臣官房長(2018年〜2019年)

確認済み成果

  • 女性として初めて厚生労働省大臣官房長に就任。省全体の人事・予算・広報・危機管理を統括する最高行政ポストの一つを担った。
  • 女性活躍推進法の施行と定着に向けた省内外の調整を主導。行動計画の策定支援・企業への普及啓発を推進した。

検証済み不祥事

2018〜2019年にかけて問題化した毎月勤労統計調査の統計不正問題(厚生労働省が長年にわたり調査手法を誤り、雇用保険・労災保険の給付が過少となっていた)に対し、大臣官房長として国会答弁に立ったが、答弁内容の一部が不正確と指摘された。これを受け2019年に大臣官房長から人材開発統括官へ異動となり、メディアに「事実上の更迭」と報じられた。

なお同不祥事は定塚氏が主導した統計不正ではなく、長年の組織的問題であった。個人としての刑事処分・行政処分の記録は確認されていない。

ポジション評価: 3(女性初の大臣官房長という歴史的ポジションを担ったが、毎月勤労統計問題の対応をめぐる国会答弁の不備が指摘され評価を下げた)

厚生労働省 人材開発統括官(2019年〜2020年)

確認済み成果

  • 職業訓練・能力開発施策を担う人材開発統括官として、リスキリング政策の推進を担当。
  • デジタル化が加速する社会に対応した人材育成施策の立案に従事し、2020年の退官まで職務を全うした。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 3(大臣官房長からの異動後ポストで職務を遂行。在任期間は短く実績の積み上げは限定的)

公益財団法人 21世紀職業財団 会長(2023年〜現在)

確認済み成果

  • 女性の職業生活の充実・両立支援を目的とする公益財団法人のトップとして、女性活躍推進法に基づく企業支援・人材育成プログラムを統括。
  • 退官後も政策知見を民間・社会に還元しつつ、東急不動産HD・清水建設・双日の社外取締役を兼任し、ガバナンスと人的資本経営への貢献を継続。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(退官後も政策実務と民間ガバナンスを両立させ、女性活躍推進分野でリーダーシップを発揮)

総合評価

総合スコア: 3.5/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(3.8): 厚労省の社会・援護局長・大臣官房長と主要ポストを歴任し、女性活躍推進・社会福祉・人材開発の政策形成に長年貢献した。退官後の複数社社外取締役への転身も円滑。
  • コンプライアンス遵守度(2.8): 毎月勤労統計不正問題は定塚氏が主導した問題ではないが、大臣官房長として国会答弁に不備があり事実上の更迭と報じられた経緯は、行政責任者としての評価を一定程度下げる材料となる。個人への行政処分・刑事処分の記録はない。
  • 組織影響力(3.8): 厚労省の最上位行政ポストを経験し、民間社外取締役・財団会長として引き続き政策・企業ガバナンスに影響力を持つ。

分析手法補足

  • 双日株式会社 コーポレートガバナンス報告書(2025年)
  • 双日株式会社 IR役員紹介ページ(公式サイト)
  • 厚生労働省 省史資料・歴代幹部一覧
  • 毎月勤労統計調査不正問題 厚生労働省第三者委員会報告書(2019年)
  • 公益財団法人21世紀職業財団 公式サイト
  • Wikipedia・各種報道(日経新聞・東洋経済)

定塚由美子氏は、1984年に労働省に入省し、雇用均等・両立支援から社会福祉・人材開発まで幅広い政策分野でキャリアを積んだ厚生労働行政のエキスパートです。2018年には女性として初めて厚生労働省大臣官房長に就任した実績を持ちますが、その在任中に毎月勤労統計不正問題が浮上し、国会答弁の不備を指摘されて事実上の更迭と報じられた経緯があります。個人としての法的処分は一切ありませんが、行政責任者としての対応については一定の評価の減点材料となります。退官後は女性活躍推進・人的資本経営の専門家として、複数の大手企業の社外取締役を兼任しており、その政策実務の知見を民間ガバナンスに活かしています。

岩村水樹氏(4.3)

丸紅株式会社の社外取締役の岩村水樹氏を評価します。電通・ブーズアレン・リシュモン・Googleと多彩なキャリアを歩み、Googleアジアパシフィック・日本・中国地区マーケティング バイスプレジデントとして同地域のブランド戦略を統括してきたデジタルマーケティングの第一人者です。ローソン取締役、東京大学非常勤理事も歴任しました。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン株式会社 コンサルタント(1995年〜2001年)

確認済み成果

  • 電通での広告実務経験を経て、グローバル戦略コンサルティング大手に転職。経営戦略・マーケティング戦略の専門家としての基盤を形成。
  • スタンフォードMBA取得(在学期間と重複)で得た経営理論を実務に接続し、多業種企業への戦略立案に従事。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 3(グローバルコンサルへの転身で専門性を深めた基盤形成期)

リシュモンジャパン株式会社 mimisoNY ブランド CEO(2003年〜2007年)

確認済み成果

  • カルティエ・ヴァンクリーフ&アーペルなどを擁するスイス系ラグジュアリーグループ リシュモンの日本法人にて、ブランドCEOとして経営を統括。
  • ラグジュアリーブランドの日本市場戦略立案・ブランディング・顧客体験管理を主導し、プレミアム消費財分野のマーケティング実務を体得。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(ラグジュアリー市場での独立したブランド経営を経験し、プレミアムマーケティングの実践的知見を習得)

グーグル合同会社 執行役員 CMO〜専務執行役員 CMO 兼 APACブランド&マーケティング担当(2007年〜2019年)

確認済み成果

  • 2007年にGoogle日本法人に入社し、CMO(最高マーケティング責任者)として日本法人全体のブランド戦略・マーケティングを統括。後にアジア太平洋・日本・中国地区のブランド&マーケティング担当として地域全体に権限が拡張された。
  • 「Women Will」プログラムを立ち上げ、デジタルスキルを通じたアジアの女性経済参加支援を主導。インドネシア・インド・日本等で展開し、数百万人規模の女性へのデジタルスキル提供に貢献。
  • AIを活用したマーケティング変革(データドリブン広告・YouTube施策等)を日本・APAC市場で先導し、Google製品の市場浸透を推進。
  • 一橋大学大学院客員教授(2025年〜)・日本大学法学部准教授(2001〜2003年)として、マーケティング・経営戦略の教育にも貢献。

検証済み不祥事

該当なし。Google在籍中(2007〜現在)の行政処分・訴訟・不祥事の記録は確認されていない。

ポジション評価: 5(世界最大級のデジタル企業でアジア全域のマーケティングを統括し、社会貢献プログラムも主導した卓越した実績)

株式会社ローソン 取締役(2018年〜2025年)

確認済み成果

  • コンビニ大手ローソンの取締役として、デジタル・ビッグデータ活用による経営革新への助言を担当。Googleでの知見を流通・小売業のDX推進に活用した。
  • 女性活躍推進・働き方改革の観点から経営に提言。ローソンの多様性施策と消費者向けデジタルサービスの改善に貢献。
  • 東京大学非常勤理事(2021年〜現在)を兼任し、産学連携・大学ガバナンスにも関与。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(デジタル知見を消費財・流通大手の経営に活用し、多様性推進でも成果を上げた)

総合評価

総合スコア: 4.3/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.5): Google APACマーケティングVPとして世界最高水準のデジタルマーケティング組織を指揮し、Women Willという社会的インパクトのある独自プログラムを立案・展開した点が際立つ。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 長期にわたるキャリアで不祥事・行政処分の記録なし。
  • 組織影響力(3.8): Google・ローソン・東大理事・丸紅と多拠点で影響力を持つが、大型製造業・商社のコアビジネスへの経験はデジタル外の分野では浅い。

分析手法補足

  • 丸紅株式会社 IR役員紹介ページ(公式サイト)
  • ローソン株式会社 コーポレートガバナンス報告書
  • 一橋大学大学院 教員紹介
  • Google プレスリリース(Women Willプログラム)
  • IRBank 役員情報データベース
  • 各種報道(日経新聞・MarkeZine・GLOBIS知見録)

岩村水樹氏は、電通・ブーズアレン・リシュモンと多彩な職歴を経て、2007年にGoogleに入社。CMO・APACマーケティングVPとして日本・アジアのデジタルマーケティング戦略を主導し、Women Willプログラムで数百万人規模の女性のデジタルスキル向上にも貢献しました。東大→スタンフォードMBAという学術的バックグラウンドを持ちつつ、ローソン取締役・東大非常勤理事・一橋大院客員教授と産学双方で活躍する、日本のデジタルビジネス界を代表する女性リーダーの一人です。2025年より丸紅の社外取締役として、デジタル・グローバルの視点から商社経営への貢献が期待されます。

梶原ゆみ子氏(4.1)

丸紅株式会社の社外取締役の梶原ゆみ子氏を評価します。富士通に40年近く在籍し、法務本部長・人事本部副本部長・執行役員EVP CSuO(最高サステナビリティ責任者)を歴任した企業変革のプロフェッショナルです。内閣府・総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の有識者議員も務めており、産官両面にわたる実績を持ちます。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

富士通株式会社 法務本部長(2013年〜2017年頃)

確認済み成果

  • 1984年入社からモバイルフォン事業での知財戦略を経て、法務本部長に就任。富士通のグローバル展開を法的リスク管理の観点から支えた。
  • グローバルビジネスに関わる知財・契約・コンプライアンスの整備を統括し、大手IT企業としての法的基盤強化に貢献。
  • 法務部門と事業部門の橋渡し役として、リスクを取りながら事業成長を後押しする「攻めの法務」を実践。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(グローバルIT大手の法務トップとして知財・コンプライアンス基盤を整備した実績)

富士通株式会社 常務理事 人事本部副本部長 兼 ダイバーシティ推進室担当(2017年〜2021年)

確認済み成果

  • 人事本部副本部長として、富士通グループ全体の人材戦略・人材開発を統括。ジョブ型人事制度への移行をはじめとする組織変革を推進した。
  • ダイバーシティ推進室長として「黄金の3割」(女性・外国人・中途採用者の管理職比率向上)を掲げ、多様性ある組織づくりを主導。富士通の女性活躍推進施策を業界内で先進的な水準に引き上げた。
  • 内閣府CSTI有識者議員(2018年〜)として、科学技術イノベーション政策への提言を並行して担った。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(人事・D&Iの両軸で富士通の組織変革を牽引し、産業界のロールモデルを示した)

富士通株式会社 執行役員常務 CSO 兼 サステナビリティ推進本部長(2021年〜2023年)

確認済み成果

  • 最高サステナビリティ責任者(CSO)として、富士通のサステナビリティ経営を事業戦略に統合。ESG目標の設定・推進体制の構築を主導した。
  • 気候変動対応・人権尊重・コミュニティ投資など多岐にわたるサステナビリティ課題への対応を統括し、富士通のESG評価の向上に貢献。
  • ステークホルダーとの対話強化、社員エンゲージメント向上の好循環モデルを構築し、社外でも広く発信。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(国内大手IT企業でCSO職を担い、ESG経営の実装を事業戦略と連動させた先駆的な実績)

富士通株式会社 執行役員 EVP CSuO(Chief Sustainability Officer)(2023年〜2024年)

確認済み成果

  • EVP(上席執行役員)に昇格し、サステナビリティ最高責任者として富士通グループ全体のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を統括。
  • 富士通の「Fujitsu Uvance」戦略(社会課題を事業で解決するビジョン)の実現に向けたサステナビリティ側面の推進を担当。
  • 国際的なサステナビリティイニシアチブ(GRI、TCFD等)への対応を主導し、富士通の非財務情報開示の質を向上させた。

検証済み不祥事

該当なし。40年に及ぶ富士通在籍を通じ、行政処分・訴訟・不祥事の公的記録は確認されていない。

ポジション評価: 4(大手ITの最高経営幹部層として、法務→人事→サステナビリティと三領域を横断した稀有な実績)

総合評価

総合スコア: 4.1/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.0): 法務・人事・サステナビリティという三領域でそれぞれ本部長・最高責任者クラスを歴任し、組織変革を着実に推進した。単一領域の深掘りではなく、企業変革全体を見渡す横断的な視点が強み。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 40年のキャリアで不祥事・行政処分の記録なし。法務本部長経験者として高いコンプライアンス意識が期待できる。
  • 組織影響力(3.8): 富士通内での影響力は大きいが、丸紅・シャープ・トクヤマでの社外取締役はまだ初期段階。内閣府CSTI議員として産官双方に存在感を持つ点は評価される。

分析手法補足

  • 丸紅株式会社 IR役員紹介ページ(公式サイト)
  • トクヤマ株式会社 株主総会招集通知
  • 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)議員一覧
  • 文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)インタビュー資料
  • IRBank 役員情報データベース
  • 各種報道(日経新聞・Forbes Japan)

梶原ゆみ子氏は、1984年の富士通入社以来、モバイル知財戦略・法務本部長・人事本部副本部長・ダイバーシティ推進・サステナビリティ最高責任者(EVP CSuO)と、企業変革の最前線を走り続けた稀有な経営幹部です。内閣府CSTIの有識者議員として科学技術イノベーション政策にも深く関与し、産官双方での実績を持ちます。2024年の富士通退任後は丸紅・シャープ・トクヤマの社外取締役として新たなステージに立ち、法務・人事・ESGの三分野にわたる豊富な知見を日本経済全体のガバナンス強化に活かしています。

鈴木みゆき氏(4.4)

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの社外取締役の鈴木みゆき氏を評価します。ロイター、日本テレコム、ジェットスター・ジャパン、シスコシステムズなど、通信・テクノロジー・航空・エネルギーの各業界でCEO・社長職を歴任した稀有なプロ経営者です。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

日本テレコム株式会社 専務執行役員 兼 コンシューマー事業本部長

確認済み成果

  • コンシューマー事業本部長として、個人向け通信サービスの事業立て直しを担当し業績回復に貢献。
  • 市場競争が激化する通信業界において、顧客獲得・収益改善の施策を実行した実績が評価されている。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(通信大手での事業本部長として業績回復を実現した実績)

レクシスネクシス社 アジアパシフィック 代表取締役社長 兼 CEO

確認済み成果

  • 法律・情報サービス大手のアジアパシフィック地域を統括するCEOとして、地域全体の事業成長を主導。
  • グローバル企業のアジア地域展開において、日本を含む多国間マネジメントを実施。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(外資系大手のアジア地域トップとして多国間経営を実践)

ジェットスター・ジャパン株式会社 代表取締役社長

確認済み成果

  • カンタス航空グループの日本LCC(格安航空会社)として設立されたジェットスター・ジャパンの代表取締役社長を務め、日本の航空業界における低コストキャリアの確立に貢献。
  • 通信・IT業界とは異なる航空業界のオペレーション・安全管理・コスト最適化に取り組み、業界横断的なプロ経営者としての能力を実証した。
  • 外資系LCC経営として規制対応・行政折衝・労使関係の複雑な課題を管理。

検証済み不祥事

該当なし。在任期間に行政処分・重大安全案件・コンプライアンス問題の公的記録は確認されていない。

ポジション評価: 4(異業種(航空)への転身を成功させ、複雑なLCCオペレーションを統括したことでプロ経営者としての汎用性を証明)

シスコシステムズ合同会社 代表執行役員社長 / Cisco Systems アジアパシフィック・日本・中国地域プレジデント

確認済み成果

  • 世界最大のネットワーク機器・ITインフラ企業シスコの日本法人代表、さらにアジアパシフィック・日本・中国地域プレジデントに昇格。日本を超えたアジア全域の事業戦略を主導。
  • DX推進・クラウドネットワーキング・セキュリティ分野での大型ソリューション販売と市場拡大を指揮。
  • シスコとしてのCSR・ダイバーシティ推進活動を日本・アジアで展開し、企業ブランドの向上に貢献。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 5(グローバルIT大手のアジア最高責任者として、日本・中国・アジアパシフィックを統括した実績は同世代女性経営者の中で群を抜く)

三菱UFJフィナンシャル・グループ 社外取締役(2025年6月〜現在)

確認済み成果

  • 日本最大の金融グループにおいて、IT・通信・デジタル変革の専門的知見を持つ社外取締役として参画。MUFGのデジタル戦略・グローバル展開に助言機能を提供している。
  • Twilio・SanDiskなど米国上場企業の取締役も兼任し、グローバルなガバナンス視点を保持。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(就任間もないが、グローバルプロ経営者としての実績を背景に実効的な監督役割が期待される)

総合評価

総合スコア: 4.4/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.7): 通信・IT・航空・情報サービスと、4つ以上の異業種でCEO・社長職を歴任した実績は国内女性経営者の中でも突出している。特にシスコアジアプレジデントは、数千億円規模の事業を統括するポジションであった。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 各在任期間に行政処分・重大事案の記録はなし。複数の業界での長期経営においてもクリーンな記録を維持している。
  • 組織影響力(4.0): 日本・アジアの大規模組織を直接経営した実績が豊富。社外取締役としても米国含む複数社への影響力を持つ。

分析手法補足

  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ 有価証券報告書(2024年度)
  • 三菱UFJフィナンシャル・グループ IR役員紹介(公式サイト)
  • シスコシステムズ プレスリリース(役員紹介)
  • IRBank 役員情報データベース
  • 各種報道(日経・Bloomberg・ロイター)

鈴木みゆき氏は、ロイターでのアジア経験を皮切りに、日本テレコム・レクシスネクシス・ジェットスター・ジャパン・シスコシステムズと、通信・IT・航空・情報サービスの各業界でCEO・社長職を歴任した国内有数のプロ経営者です。特にシスコのアジアパシフィック・日本・中国地域プレジデントという役職は、日本人女性として到達した最高水準の経営ポジションの一つといえます。2025年6月より三菱UFJフィナンシャル・グループの社外取締役に就任し、デジタル戦略・グローバル展開の面での助言役として期待を集めています。

中森真紀子氏(4.2)

伊藤忠商事株式会社の社外取締役の中森真紀子氏を評価します。公認会計士として20年以上にわたり延べ10社以上の企業で社外役員を歴任し、財務・ガバナンスの専門家として大手企業から成長期のベンチャー企業まで幅広く経営監督を担ってきた実務家です。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

日本電信電話株式会社(NTT) 勤務(1987年〜1991年)

確認済み成果

  • 国内最大手の通信企業にてキャリアをスタート。企業経営・財務の基礎を習得し、後の公認会計士取得と監査業務に活かされる実務基盤を形成した。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 3(入社後数年での転職であり、実績蓄積期間としての位置づけ)

井上斎藤英和監査法人(現 有限責任あずさ監査法人) 勤務(1991年〜1997年)

確認済み成果

  • 大手監査法人にて企業監査業務を担当し、1996年に公認会計士資格を取得。
  • 上場企業を含む多様な企業の財務諸表監査・内部統制評価を担当し、専門的知識を深めた。
  • 外資系法人(旧アーサーアンダーセン)での監査経験により、グローバル会計基準への理解を培った。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(公認会計士取得という明確な成果を上げ、以降の独立・多数企業役員就任の基盤を確立した)

中森公認会計士事務所 代表(1997年〜現在)

確認済み成果

  • 独立開業後、日本オラクル・伊藤忠テクノソリューションズ・LIFULLなど多様な上場企業で社外役員(取締役・監査役)を延べ10社以上にわたり歴任。IPO前後のベンチャー企業から日経225構成銘柄の大型企業まで対応。
  • 鹿島建設・M&Aキャピタルパートナーズなどで監査役を歴任し、財務・内部統制の専門性を様々な業種に提供。
  • 2019年より伊藤忠商事の社外取締役に就任(現任)。伊藤忠のDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)経営推進委員会委員長を務めるなど、ガバナンス強化に幅広く貢献。

検証済み不祥事

該当なし。約30年のキャリアを通じ、行政処分・第三者委員会案件・訴訟等の公的記録は確認されていない。

ポジション評価: 5(公認会計士として延べ10社以上の社外役員を通じ、多様な業界にわたるガバナンス強化に一貫して貢献してきた卓越した実績)

総合評価

総合スコア: 4.2/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.0): 複数の上場企業・成長企業での社外役員経験を通じ、財務・内部統制・ガバナンスの観点から経営助言を実施。特に伊藤忠商事においてはDEI経営推進委員長として能動的な役割を担っている。
  • コンプライアンス遵守度(5.0): 30年近くにわたるキャリアで不祥事・行政処分等の記録はなく、信頼性は最高水準。
  • 組織影響力(3.7): 専門家として幅広い企業で実績を積んでいるが、経営執行者として直接組織を牽引した経験は限られる。

分析手法補足

  • 伊藤忠商事株式会社 コーポレートガバナンス報告書(2024年)
  • 伊藤忠商事株式会社 有価証券報告書(2023年度)
  • 伊藤忠商事 IR役員紹介ページ(公式サイト)
  • IRBank 役員情報データベース
  • On Board KK プロフィール
  • 各種報道

中森真紀子氏は、NTT勤務を経て大手監査法人で公認会計士資格を取得し、1997年に独立開業。以降、IPO前後のベンチャーから日経平均採用の大企業まで、延べ10社以上で社外役員を務めてきた経験豊富な財務・ガバナンスの専門家です。伊藤忠商事社外取締役としてはDEI推進委員長も担い、経営の多様性と実効性を高める役割を積極的に果たしています。30年近いキャリアに不祥事・行政処分の記録は皆無であり、財務専門家としての信頼性は非常に高いと評価されます。

三谷絹子氏(4.3)

中外製薬株式会社の社外取締役の三谷絹子氏を評価します。東京大学医学部卒業後、獨協医科大学で血液・腫瘍学の主任教授として長年にわたり医療・教育・組織マネジメントを担い、日本血液学会史上初の女性会長も務めた医学者です。2026年3月に中外製薬の社外取締役に就任しました。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

獨協医科大学 内科学(血液)主任教授(2000年〜2008年)

確認済み成果

  • 血液疾患専門の主任教授として、臨床医療・研究・医学教育を統括。白血病・リンパ腫など血液腫瘍の診断・治療の第一線で活躍。
  • 獨協医科大学内科血液分野の診療体制を整備し、地域医療における血液疾患診療の充実に貢献。
  • 後進育成のため、研究室・講座の人材育成プログラムを主導。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(専門領域のトップとして臨床・教育・研究を牽引した安定した実績)

獨協医科大学 内科学(血液・腫瘍)主任教授(2008年〜2024年)

確認済み成果

  • 血液・腫瘍領域に専門を拡張し、16年間にわたって主任教授として教室を主導。がん診療連携拠点病院における血液腫瘍科の診療水準向上に貢献。
  • 日本血液学会において史上初の女性会長に就任。会員約1万人規模の学術組織を率い、日本の血液疾患医療政策・診療ガイドライン策定に関与した。
  • 海外の学術誌・国際学会での研究発表を通じ、血液腫瘍領域の国際的知見を蓄積。製薬企業との臨床試験・治験にも学術側として参画。

検証済み不祥事

該当なし。日本血液学会会長としての在任期間も含め、公的記録による不祥事は確認されていない。

ポジション評価: 5(学会初の女性会長という歴史的実績と、長期にわたる医学・医療行政への貢献が高く評価される)

獨協医科大学 医学部名誉教授・特任教授(2024年〜現在)

確認済み成果

  • 名誉教授として大学の研究・教育活動を継続的に支援。
  • 東京医科大学評議員(非常勤、2025年〜)としても大学ガバナンスへ貢献。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(名誉教授就任後も教育・医療ガバナンスへの積極的な関与を継続)

中外製薬株式会社 社外取締役(2026年3月〜現在)

確認済み成果

  • 2026年3月の定時株主総会で中外製薬の社外取締役に就任。就任期間は短いが、医学・薬学の深い専門知識と組織マネジメント経験を活かした監督・助言が期待されている。
  • 中外製薬の主力事業であるがん治療薬開発(特に血液腫瘍分野)と直接関連する専門性を有しており、研究開発戦略の妥当性について医学的観点から評価できる立場にある。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(就任間もないため実績評価は限られるが、事業との親和性が極めて高く、実効的な監督が期待できる)

総合評価

総合スコア: 4.3/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.5): 日本血液学会初の女性会長として学術政策・診療ガイドライン策定を主導した実績は、医療分野における戦略的リーダーシップの証明。中外製薬の血液腫瘍薬開発への専門的貢献が期待される。
  • コンプライアンス遵守度(5.0): 医師・教授・学会長として30年超のキャリアで不祥事・行政処分の記録は皆無。
  • 組織影響力(3.7): 学術組織・大学のガバナンス経験は豊富だが、民間企業の取締役としての実績はまだ蓄積途上。

分析手法補足

  • 中外製薬株式会社 第115回定時株主総会 招集通知(2026年3月)
  • 中外製薬株式会社 役員紹介ページ(公式サイト)
  • 獨協医科大学 教員プロフィール
  • 日本血液学会 会長一覧
  • Researchmap 研究者プロフィール
  • 各種医学誌・学術データベース

三谷絹子氏は、東京大学医学部卒業後、獨協医科大学で血液・腫瘍学の主任教授として約24年間にわたり診療・研究・教育を統括した医学界の重鎮です。日本血液学会史上初の女性会長を務め、日本の血液疾患医療政策・診療ガイドラインの形成に主導的役割を果たしました。2026年3月より中外製薬の社外取締役に就任し、同社の主力事業である血液腫瘍治療薬開発に深い専門的知見を持つ人物として、研究開発戦略の監督・助言に期待が集まっています。コンプライアンス面での記録は完全にクリーンです。

鷺谷万里氏(4.1)

三菱商事株式会社の社外取締役の鷺谷万里氏を評価します。日本IBM・SAPジャパン・セールスフォース・ジャパンでIT業界の要職を歴任し、SDGインパクトジャパンを創業したIT・DX分野のプロ経営者です。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員(2005年7月〜2014年7月)

確認済み成果

  • 1985年入社から20年超の勤続を経て執行役員に昇格。IT・通信分野における大型ソリューション提案を主導し、エンタープライズ市場での事業成長に貢献。
  • グローバルビジネス部門でのリーダーシップを発揮し、日本IBMの主力顧客向け大型プロジェクトを複数担当。
  • 女性活躍推進組織NPO法人J-Win(Japan Women’s Innovative Network)の幹事長として女性キャリア開発を推進。女性役員の登用促進に業界横断で貢献した。

検証済み不祥事

該当なし。公的記録(第三者委員会報告書・行政処分・裁判記録)において同氏個人に関する不祥事は確認されていない。

ポジション評価: 4(長期にわたり大手外資IT企業でマネジメント経験を積み、女性活躍推進でも業界に影響を与えた)

SAPジャパン株式会社 常務執行役員(2014年7月〜2015年12月)

確認済み成果

  • ERP領域のグローバルリーダー企業にて、日本法人の事業戦略立案・執行を担当。
  • IBM時代に培ったエンタープライズ顧客基盤との連携を活かし、クラウドERPへの移行提案を推進。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(短期在任ながら、グローバルIT企業での幹部経験としてキャリアの厚みを加えた)

株式会社セールスフォース・ジャパン 常務執行役員(2016年1月〜2019年8月)

確認済み成果

  • CRMクラウド分野の世界最大手であるセールスフォースの日本法人にて、事業拡大・顧客開拓戦略を担当。
  • IBM・SAPでの経験を背景に、大手製造業・金融機関向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)提案を推進。
  • J-Winでの活動と並行して、女性経営者・IT人材育成プログラムにも貢献。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(クラウドCRM市場の成長期に日本法人の事業拡大を推進した実績)

株式会社SDGインパクトジャパン 代表取締役社長(2021年1月〜現在)

確認済み成果

  • IT・DXの豊富な経験を社会課題解決に活用するため、SDGs推進を目的とした会社を自ら設立。起業家としての行動力を示した。
  • ESG経営・サステナビリティに関するコンサルティング・アドバイザリー機能を提供し、企業の持続可能な経営支援を展開。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(大企業幹部から社会課題解決型の起業という新たな挑戦を実現)

三菱商事株式会社 社外取締役(2022年6月〜現在)

確認済み成果

  • グローバルIT企業(IBM・SAP・Salesforce)での幹部経験を活かし、三菱商事のDX戦略・デジタル変革について取締役会で助言・監督を担っている。
  • J-Win幹事長としてのダイバーシティ推進の知見を経営会議に活用。
  • 三菱商事のサステナビリティ委員会を通じ、ESG経営の実効性強化に貢献。

検証済み不祥事

該当なし。

ポジション評価: 4(DX・ESGの両軸でグローバル総合商社のガバナンス強化に貢献)

総合評価

総合スコア: 4.1/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.2): 日本IBM・SAPジャパン・セールスフォースの3社でいずれも執行役員以上として事業戦略を担当。デジタル・クラウド分野での大型案件推進と、自社創業を通じた起業家実績が評価される。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 約40年のキャリアにおいて行政処分・訴訟・不祥事の記録は一切確認されない。
  • 組織影響力(3.7): J-Win幹事長として業界横断の女性活躍推進に貢献した点は高く評価されるが、三菱商事社外取締役としての在任期間はまだ3年程度であり、実績の測定には継続的な評価が必要。

分析手法補足

  • 三菱商事株式会社 コーポレートガバナンス報告書(2024年)
  • 三菱商事株式会社 有価証券報告書(2023年度)
  • 三菱商事株式会社 IR役員紹介ページ(公式サイト)
  • NPO法人J-Win 公式サイト
  • 一橋大学 講師紹介資料
  • 各種報道(日経新聞・東洋経済)

鷺谷万里氏は、日本IBM・SAPジャパン・セールスフォース・ジャパンという外資系ITのトップ企業3社で連続して執行役員以上を務め、IT・DX分野における深い実務経験を積んだプロ経営者です。2021年にはSDGインパクトジャパンを創業し、起業家としての一面も持ちます。NPO法人J-Winの幹事長として女性活躍推進を業界横断で牽引してきた実績も特筆すべき点です。2022年からは三菱商事の社外取締役として、DX・ESGの両面でガバナンス強化に貢献しています。コンプライアンス面での記録は良好であり、長期にわたる実績と社会貢献の両立が評価されます。

大槻奈那氏(4.5)

女性社外取締役 経歴で評価 - shagai.blog

住友商事の社外取締役の大槻奈那氏を評価します。三井信託銀行からスタンダード&プアーズ、UBS証券、メリルリンチ日本証券を経てマネックス証券チーフ・アナリストを務めた、金融分析の第一人者です。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

三井信託銀行(現・三井住友信託銀行)(1988年〜1990年代前半)

確認済み成果:

  • 1988年に東京大学文学部を卒業後入行し、金融業界でのキャリアをスタート
  • 銀行業務を通じて金融の実務知識を習得し、その後のアナリストキャリアの基盤を構築

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 3(キャリア初期であり堅実に実務経験を積んだ段階)

スタンダード&プアーズ 日韓金融機関格付チームヘッド(1990年代後半〜2000年代)

確認済み成果:

  • 世界三大格付機関の一つであるS&Pにおいて、日本および韓国の金融機関の信用格付を統括するチームヘッドに就任
  • アジア金融危機(1997年)やメガバンク再編期の金融機関の信用力評価において、国際基準に基づく厳格な分析を実施
  • 金融機関の経営健全性を客観的に評価する分析フレームワークを構築

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 5(国際的格付機関の日韓金融機関チームヘッドとして高い専門性を発揮)

UBS証券・メリルリンチ日本証券 マネジング・ディレクター(2000年代〜2015年頃)

確認済み成果:

  • 欧米の大手投資銀行において、金融セクター担当のマネジング・ディレクターとして機関投資家向けリサーチ業務を統括
  • 2014年にインスティチューショナル・インベスター誌のグローバル・アナリストランキング銀行部門で第1位を獲得
  • メガバンク・地銀・保険の分析において国際的に最も高い評価を受けるアナリストの地位を確立

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 5(グローバルNo.1アナリストとして客観的に実証された卓越した分析力)

マネックス証券 チーフ・アナリスト / 専門役員(2016年〜2022年)

確認済み成果:

  • マネックス証券のチーフ・アナリストとして、個人投資家向けの金融市場分析・情報発信を主導
  • テレビ・書籍・オンラインメディアを通じた金融リテラシー啓発に積極的に取り組み、幅広い一般層への金融教育に貢献
  • 著書「1000円からできるお金のふやし方」など、金融の専門知識を一般読者に分かりやすく伝える活動を展開

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 4(リテール金融における分析・啓発活動に大きく貢献)

規制改革推進会議 議長(2020年代)

確認済み成果:

  • 内閣府の規制改革推進会議の議長として、日本経済の構造改革に向けた規制緩和の方向性を策定
  • 金融・デジタル・中小企業支援等の分野横断的な改革を推進
  • 財政制度等審議会委員、デジタル臨時行政調査会構成員など、複数の政府審議会で要職を歴任

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 5(政府の規制改革の最高意思決定ポジションで政策立案を主導)

住友商事 社外取締役(2024年6月〜現在)/ 東京海上HD 社外監査役(2018年6月〜現在)

確認済み成果:

  • 住友商事の社外取締役として、総合商社の経営監視に金融アナリストの専門性を提供
  • 東京海上ホールディングスの社外監査役として、保険業界の経営監査に参画
  • 金融セクターの深い知見を異業種のガバナンスに還元

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 4(大手商社・保険グループのガバナンスに金融分析の専門性を活かしている)

総合評価

総合スコア: 4.5/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.5): グローバル・アナリストランキング銀行部門世界第1位という客観的に実証された卓越した分析力を持つ。S&Pの格付チームヘッドからUBS、メリルリンチのMD、マネックスのチーフ・アナリストまで、一貫して金融分析の最前線で成果を出し続けている。
  • コンプライアンス遵守度(5.0): 業務執行ポジション・社外取締役就任先・政府審議会のいずれにおいても、不祥事やコンプライアンス違反は確認されていない。
  • 組織影響力(4.0): 規制改革推進会議議長として日本の規制改革を主導し、財政制度等審議会委員として財政政策にも関与。住友商事社外取締役、東京海上HD社外監査役として企業ガバナンスにも参画するなど、政策と企業統治の両面で影響力を発揮。

分析手法補足

  • 住友商事 有価証券報告書・コーポレートガバナンス報告書・株主総会招集通知
  • 東京海上ホールディングス 有価証券報告書・監査役選任議案
  • マネックス証券 プレスリリース・アナリストプロフィール
  • インスティチューショナル・インベスター誌 グローバル・アナリストランキング(2014年)
  • 内閣府 規制改革推進会議 議事録・メンバーリスト
  • 財務省 財政制度等審議会 委員名簿
  • 各種報道資料・著書

まとめ

大槻奈那氏は、東京大学文学部卒業後、三井信託銀行を皮切りに、S&P、パリ国立銀行、HSBC証券、UBS証券、メリルリンチ日本証券と世界の金融機関を渡り歩き、2014年にはインスティチューショナル・インベスター誌のグローバル・アナリストランキング銀行部門で世界第1位を獲得した、日本を代表する金融アナリストです。ロンドンビジネススクールでMBA、一橋大学大学院で博士(経営学)を取得するなど学術面でも高い専門性を持ちます。マネックス証券チーフ・アナリストを経て、現在はピクテ・ジャパンのシニア・フェロー、名古屋商科大学大学院教授を務めつつ、規制改革推進会議議長として政策立案を主導し、住友商事社外取締役・東京海上HD社外監査役として企業ガバナンスにも参画しています。金融分析・政策提言・企業統治の三領域で第一線の活動を続ける、日本のコーポレートガバナンスにおいて欠かせない存在です。

小木曽麻里氏(4.3)

女性社外取締役 経歴で評価 - shagai.blog

三菱商事の社外監査役の小木曽麻里氏を評価します。日本長期信用銀行から世界銀行グループ、ファーストリテイリングを経て、SDGインパクトジャパンを共同創業した、サステナブルファイナンスとインパクト投資の第一人者です。下記は各業務執行ポジションごとの評価結果と総合評価結果です。

日本長期信用銀行(1990年代前半)

確認済み成果:

  • 東京大学経済学部を卒業後、日本長期信用銀行に入行しキャリアをスタート
  • 国内金融業務を通じて金融の基礎知識と実務経験を蓄積

検証済み不祥事:

該当なし(在籍時期は長銀破綻以前)。

ポジション評価: 3(キャリア初期の実務経験段階)

世界銀行グループ 資本市場部 / MIGA東京代表(1990年代後半〜2000年代)

確認済み成果:

  • タフツ大学フレッチャー校で修士号を取得後、世界銀行グループに参画
  • 資本市場部において、開発途上国への投資促進に向けた資本市場整備業務に従事
  • 多国間投資保証機関(MIGA)東京代表として、日本の投資家と途上国のプロジェクトを結ぶ架け橋の役割を担った
  • 国際開発金融の最前線で、投資保証・リスク緩和の実務経験を蓄積

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 4(国際開発金融の要職で着実な実績を残した)

笹川平和財団 アジア女性インパクトファンド 設立(2017年)

確認済み成果:

  • 日本国内で初めてとなるジェンダーレンズ投資ファンド「アジア女性インパクトファンド」を設立
  • 女性の経済的エンパワーメントを投資の切り口から実現するという先駆的な取り組みを主導
  • ジェンダー投資の概念を日本に本格的に導入し、サステナブルファイナンスの新領域を開拓

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 5(日本初のジェンダー投資ファンドの設立は画期的な功績)

ファーストリテイリング ダイバーシティ担当部長(グローバルヘッド)/ 人権委員会事務局長(2010年代後半〜2020年頃)

確認済み成果:

  • ユニクロを展開するファーストリテイリングにおいて、グループ全体のダイバーシティ推進をグローバルヘッドとして統括
  • 人権委員会事務局長として、サプライチェーン全体の人権デューデリジェンスの体制構築に貢献
  • サステナビリティ広報部長も兼任し、企業の社会的責任に関する情報開示を主導

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 4(グローバル小売企業のダイバーシティ・人権推進を組織的に整備した)

SDGインパクトジャパン 共同創業者兼代表取締役Co-CEO(2021年〜現在)

確認済み成果:

  • 2021年にSDGインパクトジャパンを共同設立し、インパクト投資とESGエンゲージメントを通じた社会的課題解決を事業化
  • 欧州のサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)第9条に対応した日本初のファンド設立に関与
  • ESGエンゲージメントファンドやインパクトファンドの設立・運営を主導し、機関投資家と社会課題の橋渡しを実現

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 5(日本のインパクト投資業界の基盤を構築する先駆的な起業家としての実績)

三菱商事 社外監査役(2022年6月〜現在)

確認済み成果:

  • 日本を代表する総合商社の社外監査役として、サステナビリティ・ESGの専門性を経営監査に反映
  • 世界銀行やファーストリテイリングでの国際経験を、商社のグローバルリスク管理に活かした

検証済み不祥事:

該当なし。

ポジション評価: 4(大手商社の経営監査にESG・サステナビリティの視点を提供)

総合評価

総合スコア: 4.3/5.0

評価根拠

  • 戦略実行力(4.5): 世界銀行グループでの国際開発金融の実務、笹川平和財団での日本初ジェンダー投資ファンド設立、ファーストリテイリングでのグローバルダイバーシティ推進、SDGインパクトジャパンの起業と、各フェーズで先駆的な成果を上げ続けている実行力は非常に高い。
  • コンプライアンス遵守度(4.5): 業務執行ポジション・監査役就任先いずれにおいても、不祥事やコンプライアンス違反は確認されていない。サステナビリティ・人権分野の専門家として高い倫理基準を維持。
  • 組織影響力(4.0): 三菱商事の社外監査役、JICA海外投融資有識者委員、W20日本デリゲートなど、企業ガバナンスと国際的な政策プラットフォームの両面で影響力を発揮。SDGインパクトジャパンの設立により、日本のインパクト投資エコシステム構築に制度的貢献をしている。

分析手法補足

  • 三菱商事 有価証券報告書・コーポレートガバナンス報告書
  • SDGインパクトジャパン 公式ウェブサイト
  • 笹川平和財団 アジア女性インパクトファンド 公開資料
  • ファーストリテイリング サステナビリティ報告書
  • 世界銀行グループ・MIGA 公式資料
  • JICA 海外投融資有識者委員名簿
  • 各種報道資料(日経ビジネス、Business Insider Japan 等)

まとめ

小木曽麻里氏は、東京大学経済学部を卒業後、日本長期信用銀行を経て世界銀行グループに参画し、MIGA東京代表として国際開発金融の最前線で活躍した、サステナブルファイナンスの先駆者です。笹川平和財団では2017年に日本初のジェンダーレンズ投資ファンド「アジア女性インパクトファンド」を設立し、投資を通じた女性の経済的エンパワーメントという新領域を切り拓きました。ファーストリテイリングではグローバルダイバーシティ推進のヘッドと人権委員会事務局長を務め、大企業のESG体制構築を実践。2021年にはSDGインパクトジャパンを共同設立し、日本のインパクト投資エコシステムの構築を事業として推進しています。三菱商事の社外監査役としてもESG・サステナビリティの知見を企業統治に還元しており、国際金融・社会起業・企業ガバナンスを横断するユニークなキャリアで、日本のサステナブルファイナンスの発展に多大な貢献をしている人物です。